三池の“臼かぶり”

 毎年正月の寒い頃に行われる“臼かぶり”です。
 「三池」は、古くから肥後熊本と筑後柳川を結ぶ「三池街道」の宿場町として栄え今日に
至るとともに、1699(元祿12)年の「三池火事」をはじめ、大火の多いまちとしても
知られているところである。
 中でも1868(明治元)年には、三池上町・寺町内の80戸を焼失する大火が起こ
り、この後上町・寺町の町民により、この町にある弥剣神社に火災除けの祈願の行事と
して「水(臼)かぶり」が始まったと伝えられている(弥剣神社は、大蛇山発祥の社としても
知られており、毎年7月下旬にはここを基点として大蛇山が巡行する夏祭りが開催され
る。別名祇園宮とも呼ばれる)。
 この行事は、大寒の正月15日に、白装束に草鞋がけで身をかためた上町・寺町の氏
子たちが弥剣神社に集まって、火災除けの祈願をした後、この神社の氏子中(三池第
一、材木町、神田脇)の約300戸の家々を隈なく2度駆け回り、3度目にその新しく
1年生となる子供が神水をかぶるのを合図に、法螺貝の音とともに一斉に駆け出して、
各家の前におかれた臼やバケツの水を頭からかぶって回るというものであった。
 また、若者たちは、力自慢比べもあって臼をかぶり、子供たちはバケツの水をかぶ
り、何杯かぶったかを自慢し合うという一面もあったようだ。当地ではこの行事を「水
(臼)かぶり」と呼んでいる。
 大寒のみぞれの中を白装束に注連縄を締め、草鞋がけの子供たちが、手に手に御幣を
持って火災除けを念じながら、けなげにもバケツの水を頭からかぶって走る様は、後
に、同じ地域社会に暮らす者にとって貴重な共通の思い出となったことであろう。

初めは子供たちからバケツでの水かぶりです。

重ねられた臼の一番上から先ずかぶります。






二段目と続きます。















最後はどんど焼きで体も温めます。







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